シンタクラースがやってきた！

 オランダのこどもたちの中で一番欠かせないイベント、シンタクラース。

サンタクロースじゃなくて、シンタクラース。聖ニコラウスの誕生のお祝いとのこと。12月6日が誕生日で、その前夜祭が5日に行われるのです。

聖ニコラウスという聖人がアメリゴという白馬に乗ってお供のズワルトピートたちと共にたくさんのプレゼントを積んだ蒸気船でスペインからやってくる…そうです。

 オランダの子供達はクリスマスよりむしろシンタクラースを楽しみにしているようです。プレゼントをもらうのもシンタクラースの日で、クリスマスは教会に行ったり家族とのんびり食事をしたりする日のようです。大人になってからもシンタクラースの日にプレゼントを交換したりするみたい。

 こちらがシンタクラース、アメリゴ、ズワルトピート。

見た目はサンタクロースに似ているけど、帽子が違ったり、赤くて長いマントをしていたり、何よりトナカイが引くソリじゃなくて馬に乗っています。

このズワルトピートが黒人差別だ！と一部の大人が騒いでいるようで、毎年デモなんかもあるそう。子供達はそんな差別意識を持っているようには見えないのですが。一応ススで真っ黒になっているとか。この子供達が一番楽しみにしているイベントがデモなどで悲しし思いをしませんように。

毎年11月中旬にはシンタクラース到着のパレードまでやっており、到着してからは毎日子供番組で「シンタクラースジャーナル」というニュース番組まで組まれており、毎週末いろんな場所で「シンタクラースがやってくる！」といったようなイベントが組まれています。町中シンタクラースの音楽が流れ、大人も無意識に口ずさんでしまいます。それはそれは大掛かり！！！誰もがみんなこのイベントを楽しみにしています。

ムスメも二回、シンタクラースとズワルトピートに会いに行きました。

 

シンタクラースさん、１９０センチくらいあったんじゃないかな。さすがオランダ。

そして5日。学校ではシンタクラースのイベントがあり、シンタクラースとズワルトピートが遊びにきてプレゼントをもらいました。そしてスーパーで自分の長靴を置いておいたところにもプレゼントが入っていてムスメは大喜び！！

動物のライト、メモリー、お菓子、塗り絵セット、ペンをもらいました。しかもペンはお店で見て欲しがっていたペンで、「シンタクラースさん、私の欲しいもの分かってくれてる！！！」と大喜び。ありがとうございます、コープさん。

あまりに嬉しくてそこで大満足（笑）「夜にシンタクラースさん来なくてもこんなにたくさんもらったから大丈夫♡」といいながらもとりあえず長靴をセットして寝ていました（笑）あわよくばもらおうとしている（笑）

そして朝。長靴に入ったチョコレートを見つけて「シンタクラースさんが来た！！！！」と大騒ぎ。そして自分のプレゼントを見つけて大喜びでした。

 包装紙をビリビリ〜〜〜〜って豪快に破くところらへん、オランダ人化してる（笑）日本にいた時は綺麗にテープをはがして開けていたのになぁ。ワイルドだぜェ。

ムスメには腕時計とアクセサリーボックス、ムスコには布のブロックおもちゃでした。良かったね(^^)

ムスコは投げたり噛んだり振り回したり、朝からとても忙しそうです。

あらら、ピントずれてた。中に入っている鈴の音が優しくてかわいい！

シンタクラースが終わるとみんな一気にクリスマスの飾り付けを始めます。街は一気にクリスマスモード！ツリーを飾り、部屋をデコレーションし、街もきらびやかに！暗くて長い冬を楽しむ方法なんだろうなぁ。

私たちも楽しもうと思います！

……シンタクラースさん、私のところには来なかったよ…ちぇっ。

イップとヤネケ シンタクラースがやってくる!